スウェーデンで生まれた楽器「ブンネ楽器」は「音楽をより多くの人がすぐに楽しめる楽器」。故郷の家各施設ではこの楽器を使った音楽療法「ブンネメソッド」に取り組んでおり、日頃の取り組みの発表会を兼ねた「第9回ブンネ・メソッドセミナー」が10月5日、故郷の家・京都の雲史ホールで行われました。
今回のセミナーには、開発者のステン・ブンネ氏亡きあとを引き継いでいるアンダース・モスさんも来日して参加、楽器の音や使い方を直接伝授しました。
「ブンネ楽器」でより多くの人に音楽を
また、故郷の家3施設のご利用者が舞台の上でブンネ楽器の合奏を披露。大きな拍手が贈られました。
スウェーデン・ヨーテボリでバイオリン製作を学んだモスさんはバイオリン演奏も披露。アップテンポな民族音楽で会場を沸かせました。
セミナーラストには、サクソフォーン奏者の松林杏悟さんと、洗足学園音楽大学ジャズコースの学生、トロンボーン(榎土潤さん)・ピアノ(乙竹優吾さん)・ドラム(長友克樹さん)のジャズバンドが登場。
ご利用者は、サックスやトロンボーン、ドラム、ピアノで会場中に響き渡る「聖者の行進」のジャズバージョンで始まったライブに大喜び。「ムーンライトセレナーデ」などで楽しんだあと、グループとモスさん、客席の人たちも一緒にブンネ楽器を演奏し締めくくりました。
セミナーの企画に協力した一般社団法人・日本ブンネ音楽協会の代表理事・廣田加代美さんは「高齢者施設の故郷の家で若者たちのジャズ演奏を掛け合わせるのは挑戦でしたが、世代も国籍も音楽を介してミックスしご利用者様が心からリズムにのって元気になる様子を拝見できてうれしい時間でした」と、また、モスさんは「たくさんの方々にブンネ楽器を体験してもらい素晴らしいセミナーでした」と、振り返りました。