在日韓国民団をご存じですか

韓流文化の影響もあり韓国に旅する人は増え、大阪のコリアンタウンには年間200万人の若者が訪れる。

日本に住む外国人は、多い順に、中国、ベトナム、次が韓国。その数45万人。

韓国人の共同体の代表的組織が在日大韓民国民団である。在日1世たちは、あらゆる差別と偏見に耐えながら相互扶助や韓国独特の人情の文化で共同体をつくった。

1946年10月3日に組織され、在日韓国人の法的地位向上、文化向上、国際親善と平和統一実現のために多くの行事を開催。県ごとに地方本部49ヶ所、支部が約280ヶ所。全国にある会館は韓国人1世の血と涙の結晶と言える。
支部では同胞同士の結婚の世話や、婚姻届、出生届、死亡届などをハングルで書く代筆業務や税務申告の書類作成の手伝いから進学などの世話など、また、キムチ作り教室、ハングル教室などを開き、国際交流も進めている。

米国では外国籍者に英語と母国語を教える義務があり、母国の伝統文化に触れる権利を与えている。

私は、2000年厚生省「社会的な援護を必要とする人々のための新しい福祉の在り方検討会」の委員として、民団を紹介し、支部へ教育・文化・福祉の専門家の派遣を提案したことがある。

日本ではあまり知られていないが、公民館や社会福祉館の役割を果たしている民団は地域社会に貢献している。

 

社会福祉法人こころの家族   尹基(Tauchi Motoi) 2024年7月1日

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