尹錫悦(ユン・ソンニョル)韓国大統領ご夫妻が日韓首脳会談のため一泊二日の予定で
3月16日に来日、同日昼食を兼ねた在日同胞懇談会があり、私も参加した。
幸い私は大統領ご夫妻の隣だったので貴重なお話を伺う事が出来た。
尹大統領は徴用工問題で日本の希望を受け入れ、12年ぶりの日韓会談に臨むという非常な決意をしてやってきた。
日韓友好のためだ。
一生を韓国孤児に捧げた私の母、田内千鶴子だったらどのような励ましをしただろうう。
きっと頭を下げ、小さな声で
「ありがとうございます」
そう言って頭を上げる事なく
「恥ずかしいです」
と言い、許しを待つ姿勢だったに違いない。
日本が韓国の良いパートナーになって欲しい。
金山政英元駐韓国日本大使は、日本がいくら大国とうまく外交をしても、
隣国の韓国とうまくいかないと砂の上に家を建てるようなものだと言った。
そのことを真剣に受け止めるべきである。
「大統領選挙候補3人の家庭を探訪するテレビ番組で、大統領の料理の腕前に驚きました。
一日や二日で出来る事ではない。
早くから料理を作っておられたんですね。特に玉子料理のだし巻きは美味しそうでした」
私が言うと、夫人の金建希(キム・ゴンヒ)女史が「だし巻きは本当に美味しいですよ」と認めた。
5月には広島サミットが開催される。
重要な課題が山積していると思うが、心を癒す時間を作り
奥様に捧げる家庭料理で交流する事ができたら、日本の皆さんも喜ぶだろう。
あるいはテレビ局で企画して世界の男性指導者が奥様に捧げる料理を紹介しても良いだろう。
家族から始まる民主主義democracyである。
男女平等の今日、男性でも料理を作る人が増えて来たが、
早くから料理を作リ奥様に捧げて来た尹大統領は「家族から始まる民主主義」を実践して来たと思う。
80歳の私が妻に捧げる料理は何だろう。今からでも料理を練習してみたい。
社会福祉法人こころの家族 尹基(Tauchi Motoi) 2023年5月1日