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「平和と祈りの庭」鍬入れ式 共生の精神をひろげて
故郷の家30周年コリアジャパンデイ
平和と祈りの庭鍬入れ式、聖書に土をかぶせる尹基理事長

30年の感謝を述べる尹基理事長
開設当時の支援者、金志姫会長に感謝状伝達
利用者に総括理事よりひざ掛けをプレゼント
日本で初めて建てられた、在日韓国人と日本人の高齢者が共に暮らす共生の老人ホーム「故郷の家」が、今年で開設30周年を迎えました。
これを機に隣接地に「平和と祈りの庭」を造成し、来年11月6日の完成を目指して、建設計画と建設費の募金を進めることになりました。
「平和と祈りの庭」は、3070uの広さで現在の竹やぶを整地し、進入路を確保し、野外テーブルやベンチ、そして韓国の陶芸家らによるふるさとの歌碑や音楽演奏のスペースなどを設け、お年寄りや地域住民らが憩い、交流できる日韓共生の庭にする予定です。
去る11月6日、堺の「故郷の家」で、開設30周年を記念して感謝の集いコリアジャパンデイと「平和と祈りの庭」の鍬入れ式が行われました。
式典には利用者のお年寄りやご家族、地域の方々や、ボランティア、その間支援して下さった皆様や法人役員など、約300人が参加されました。
コリアジャパンデイでは、故郷の家30年の映像が上映され、中川和雄元大阪府知事の開会辞に始まり、中谷哲造牧師によるお祈りに続いて、尹基理事長が、不可能と思われた「故郷の家」ができた30年の歩みを振り返り、その間お世話、支援して下さった方々に感謝を述べ、共生の精神で花1本を平和と祈りの庭に植えてくださいとあいさつしました。
続いて、梁宰国駐大阪韓国総領事館服装領事、佐小元士堺市南区長、崔金粉在日韓国民団中央本部顧問が祝辞を述べ、福祉と通じた30年間の地域の日韓友好活動を讃えました。
この30年の間に故郷の家を支えてくださった各種ボランティアや支援者の皆さま32団体(個人)に感謝状が準備され、代表して、開設当時、独自の募金活動を通じて1千万円を寄付して下さった在日大韓婦人会大阪本部の当時の会長、金志姫様に尹基理事長より感謝状と記念品が伝達されました。
また30周年を記念してご利用者のお年寄り全員に田内文枝総括理事よりひざ掛けがプレゼントされました。
式典では、韓国から来られたボランティアの禹壽蒼さんと盧学永さんによるサックス演奏と大阪府立成美高校中国文化春暁倶楽部の中国獅子舞が披露されました。
閉会の辞として藤原一臣施設長が、施設が皆さまに支えられていることに感謝し、今後ともより良い介護を目指して頑張っていきたいと述べました。
午後の「平和と祈りの庭」鍬入れ式は、高原幸男牧師によりキリスト教式で執り行われ、讃美歌、聖書の言葉、祈祷に続き、尹基理事長の想いが書かれた聖書を土中に埋める形で進められました。高原幸男牧師から尹基理事長に続き、参加者がそれぞれスコップを持って土をかけて行き、工事の無事と美しい共生の庭の完成を祈りました。
この日、施設内に設けられた屋台では、焼肉弁当や焼きそば、チヂミ、チャプチェなどが、韓国物産展ではキムチや韓国のり、ゆず茶など人気を集め、バザーでは、開場前から人が並び、大勢の人が詰めかける大盛況となりました。
30周年コリアジャパンデイと鍬入れ式にご参加の皆さま、そして30年の間、陰に日向にご支援して下さったすべての皆さま誠にありがとうございました。今後とも温かく見守り、ご支援くださりますようお願い申し上げます。
禹壽蒼さん(右)と盧学永さんのサックス演奏

成美高校の中国獅子舞
鍬入れ式の行われた隣接地

平和と祈りの庭イメージ図
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