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第16回日韓こころの交流シンポジウム開催 京都 龍谷大学響都ホール
公・民協働で取り組む地域共生社会の実現をテーマに
第16回日韓こころの交流シンポジウムが京都で開かれました
事例発表後のパネルディスカッション
 主催者、実行委員、講師の皆様
日韓こころの交流プログラム実行委員会と公益財団法人ユニベール財団が主催し、社会福祉法人こころの家族と韓国の社会福祉法人尹鶴子共生財団が共催する第16回日韓こころの交流シンポジウムが去る11月30日、京都駅前の龍谷大学響都ホールで開かれました。
この日、社会福祉関係者や一般市民、そして「専門職育成・国際交流セミナー」に参加した韓国の若手ソーシャルワーカーなど、約170名が参加しました。
今回のテーマは、「公・民協働で取り組む地域社会共生社会の実現―先進的実践と課題」で、絆やつながりの薄い無縁社会と言われる現代、一人の社会的孤立も見逃さない「地域共生社会」の実現に向けて、その先進事例と今後の課題などに関して意見を交わしました。
主催者を代表して伊藤勲ユニベール財団理事長は、社会的に孤立する人が増えている現在、こどもから高齢者まですべての世代が安心して暮らすことのできる社会の仕組み作りが強く要望されているとあいさつされました。
基調講演は、渋谷篤男社会福祉法人中央共同募金会常務理事が、介護保険制度の利用などで、気が付かないうちに社会とのつながりの弱い人が急増しており、地域住民による福祉活動の推進や市町村の総合相談支援体制の整備など、福祉課題と生活課題を広い視野でとらえて連携・協働を追求する必要性と共に漏れを必ず拾うという機能が重要であると強調しました。
コーディネーターの牧里毎治関西学院大学名誉教授の進行で進められた事例発表では、NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワークの栗林知絵子理事長が、「地域を変える、子供が変わる、未来を変える〜貧困の連鎖から、おせっかいの連鎖に」を、韓国、蘆原区庁児童青少年課児童親和政策チームの金廷翰チーム長が、「蘆原地域の児童青少年のために 並んで! 並んで〜〜」を、豊中市社会福祉協議会福祉推進室の勝部麗子室長が、「地域共生社会の新たなステージへ」を、そして韓国、本五総合社会福祉館ケース管理センターの文美井部長が、「地域と共にする本五総合社会福祉館物語」など、それぞれの先進的な実践事例を発表しました。
牧里毎治コーディネーターが、各発表にコメントし、引き続きパネルディスカッションが開かれ、各発表者が、今後望まれる地域共生社会実現に向けての課題などを話し合いました。場内からの質疑応答の後、尹基こころの家族理事長が、閉会辞を通して、韓国の福祉活動の発展ぶりに接することができ、他人を助けることのできるソーシャルワーカーの素晴らしさを語り、この様な機会にお互いが友人として絆を築くことが重要だとあいさつしました。
閉会後は、東急ホテルでシンポジウムの主催者や実行委員、講師、韓国からのプログラム参加者などが懇親会に集い、今回のプログラムに参加して得た成果など発表し、交流を深めました。
 参加者全員、手をつなぎ、出会いと今日の日はさようならを合唱した
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