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共生の食卓 高知新聞に記事掲載

高知新聞 夕刊 「話題」
2015年7月18日(土)

 高知新聞に「共生の食卓」という記事が掲載されましたので、紹介いたします。

高知新聞 夕刊 2015年7月18日 話題

共生の食卓

  「こんにちは」「アンニョンハセヨ」。日本語とハングルが和やかに交わされる。食堂でご飯やおかずとともに出された小鉢には、キムチと梅干しが仲良く並んでいた。
   大阪、京都、神戸に計四つある特別養護老人ホーム「故郷の家」。在日韓国・朝鮮人と日本人が一緒に暮らす施設で、食事にはキムチと梅干しが一緒に添えられる。
  施設を運営する田内基(もとい)さんは、韓国・木浦で孤児約3千人を育て「木浦の母」と慕われた田内千鶴子さん=高知市出身=の長男。韓国で障害児施設をつくるなど福祉事業を進めていた基さんが、日本での老人ホームを考えたのは30年ほど前。在日のお年寄りの孤独死が増加しているとの新聞報道に、心を痛めた。
 日本に渡り戦争と差別の中で苦労し、いつしか独りになったが祖国にも帰れない在日のお年寄りたち。異国で生涯を閉じた母が最後に「梅干しが食べたい」と、長年使っていなかった日本語で漏らしたことも思い出し、日韓が共生するホーム建設に邁進した。
 「福祉はニーズ。相手が喜ぶことを考えることが大切。国と国の関係も同じでしょう。そのためにも過去の事実を受け止めないといけない」
 来月、安倍晋三首相が戦後70年談話を発表する。痛切な反省を明記する一方、おわびは見送る方向とされる。 基さんは「悪いことをしたと考えるなら何度おわびをしてもいいのでは。 韓国だけでなく日本国民も人権を奪われ、赤紙1枚で命をささげさせられた。あの時代を生きた人全員に向かって語ってほしい」と言う。
  食卓のキムチと梅干しは友好と共生のシンボル。長い時間を経たお漬物は、優しい味がした。
                                                       (佐藤邦昭)



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