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「2分の1人生の望み」

ソーシャルワーカー 尹基
社会福祉法人 こころの家族理事長

 


  今コロナ感染対策から人間の命を尊重する政治が注目されている。
 私は韓国人の父と日本人の母の間に生まれた2分の1の韓国人2分の1の日本人である。
 日本人の妻は韓国について私に尋ねるが、私は妻に日本について尋ねる。
 私と妻と娘との会話は笑いが止まらない。
 日韓に住みながら生活習慣が違って失敗したこと、恥ずかしいことがたくさんあったからだ。
 文化の違いに注目し、文化を尊重する在日韓国人老人ホーム故郷の家を作り、
 多文化共生社会の実現を目指して来た。
 韓国と日本が力を合わせれば1+1は2ではなく3にも5にもなる。

  愛と共生の架け橋「木浦共生園」で3000人の韓国孤児を育てた田内千鶴子誕生110周年
 記念式が今秋、韓国の木浦で行われる。
 長い間孤児たちと田内千鶴子を愛してくださった地元市民の皆さんに感謝を表わす準備をしている。
 華やかな舞台ではないが、両国の首脳を招待したい。
 日韓の未来を担う子どもたちが住む場所で、両首脳の「温かい心」の会話の様子を見れば
 みなさんも喜ぶと思う。

  両首脳が10年近く落ち着いた所で会っていないのは残念である。
 ある政治学者が言った。
 人間愛が外交の柱になると。
 今両首脳が会う場所は木浦共生園だと。

  かつて、岸信介総理は日本訪問中の田内千鶴子に
  “日韓の間に波が高くなればあなたが真ん中に立って沈めて下さい”と言って励ました。
  行き詰まった今の日韓関係をなんとか打開したい。
  日韓に生きる人生の望みである。



 社会福祉法人こころの家族   尹基(Tauchi Motoi)

2022年1月1日 


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