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第73回韓国光復節に |
ソーシャルワーカー 尹基
社会福祉法人 こころの家族理事長 |
子どもの頃。私は韓国木浦の小さな孤児院共生園で育った。
小学校では日本人といじめられ、韓国生まれの私が、なぜ日本人なのかと恨めしく思った。
登下校に山から見下ろす海をながめながら、祖国とは何かと、いつも問いかけた。
孤児のお世話をした母・田内千鶴子は、孤児がいない世界を夢見た。
2012年、彼女の生誕100周年には木浦に日韓両国市民が2700人集い、その席で、韓国と日本が人類の未来に希望の樹を一緒に植えましょうと呼びかけて、国連世界孤児の日制定推進を提唱した。
国連の舞台で韓国と日本の両国が協力して進め提案することは意味が大きい。
去る8月14日、韓国国会で開かれた第73回光復節記念式と韓半島平和統一祈祷会に招かれ「8・15は韓国人には喜びの日で感謝の日です。日本人には反省の日で謝罪の日です。私は二分の一の韓国人であり、二分の一の日本人である」と前置きして、次のように話した。
世界の平和を導く韓国と日本
世界の共生を主導する韓国と日本
世界の孤児を世話する韓国と日本
考えるだけでも胸がいっぱいになる。
わたしの体に流れる韓国人と日本人の血がそうさせるのか。
73回目の韓国光復節に、提案します。
互いに愛しましょう。
互いに手を取り合いましょう。
そして、互いに励まし合いましょう。
2018年9月1日
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