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最大の福祉は戦争予防 |
ソーシャルワーカー 尹基
社会福祉法人 こころの家族理事長 |
「高知県人は以前から私たち全羅南道道民とは家族です。何故ならば私たちの孤児三千人を育ててくださった尹鶴子(田内千鶴子)さんは高知県出身だからです」。
2016年10月31日、母の誕生日で命日でもあるこの日、全羅南道李洛淵知事は、高知県と姉妹締結を結ぶ式典でこのように話をし、尾崎正直知事御一行を暖かく迎えた。
田内千鶴子が育てた多くの孤児たちは朝鮮戦争の孤児である。大勢の孤児の中で私も生活した。あの戦争で父も行方不明となり帰らなかった。今でも父の消息を待っている。
トランプ大統領は、「北朝鮮が核実験を中断しないと許さない」と発言し、東北アジアに戦争不安を投げかけた。
戦争はすべてを破壊する。人間の心までも破壊し、家族はバラバラになる。戦争によって障害を持つ人は増え、孤児と未亡人が増える。戦争をしてはいけない。
母、田内千鶴子は孤児の少ない社会を望んでいた。
この願いを込めて、私は今、国連に世界孤児の日制定を推進している。2018年、国連人権宣言70周年を迎える年に是非、孤児の日を国連で可決していただきたいと願っている。
2017年5月1日
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