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  人の情と制度のはざまで

ソーシャルワーカー 尹基
社会福祉法人 こころの家族理事長

 「故郷の家」も開設から25年という時間が経過しました。
 この間、高齢者福祉に対する国の施策は、着実に前進してきたと感じていますが、制度というのは、器にすぎません。そこに血を通わすのは、現場で介護にかかわる人たちです。
 韓国でも、5年前から日本と同じく介護保険制度が始まりましたが、それでも、親の面倒は子が見るのが当たり前という意識が今でも根強く、親を施設に預けることに「罪悪感」すら感じてしまうところがあります。
 日本で、2000年に介護保険がスタートした時も、介護の在り方をめぐって、さまざまな意見がありました。
 その集約点は、日本の社会・経済構造の変化によって、介護を必要とするご家族を抱えた家庭と地域社会が助け合い、支え合い、補い合う必要がある、ということだったと思います。
 高齢化を迎えても、生き生きとした社会を保つための制度と捉えられてきました。
 それでも、親子の情と介護の制度との間で悩むご家族がいることも事実です。その思いは韓国に限らない、人として共通の情でもありましょう。
 介護にかかわる者は、目の前の介護を受ける方たちだけでなく、ご家族のへの思い、ご近所で共に暮らした地域社会へも思いを寄せ、そうした方々の声に謙虚に耳を傾ける姿勢を失ってはならないと改めて感じます。
 25年を、初心に帰って皆さまの声を聴く機会にしたいと思います。                2013年7月1日

 




















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