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 田内千鶴子と孫基禎

ソーシャルワーカー 尹基
        社会福祉法人 こころの家族理事長

  今年10月、韓国・木浦市で行われる母・田内千鶴子生誕100周年記念事業に向けての準備に追われる 毎日を送っています。
 打ち合わせのためにお会いする方々から、母のお話をうかがう中で、「母が生まれた1912年はどんな年だったのかな?」という思いがふっと浮かんだ時、ベルリン五輪のマラソン金メダリストである孫基禎(ソン・ギジョン)選手の生誕100周年記念シンポジウムが東京で開かれた、という新聞記事が目に入りました。
 若い世代の日本人には、なじみが薄いと思いますが、日本植民地統治下の1936年に開かれたベルリン五輪で、孫選手は、韓国人でありながら「日本選手」として胸に日の丸をつけて快走、当時の五輪記録を樹立して優勝しました。
 優勝後の孫選手の境遇には、植民地時代ならではの辛い体験がありましたが、戦後はアジアというフィールドの下で日本の選手とも交流を深めました。
 孫選手の母校である明治大学とシンポジウムを共催した韓国民団の呉公太団長は「孫選手が訴えてきた平和の願いと、多文化共生のメッセージを継承してゆこう」とシンポジウムで呼びかけました。
 同じ1912生まれの二人。日韓のそれぞれの側から辛い思いを抱きながらも、国境・民族を超えた、尊い精神に改めて100周年の重みを感じました。
 2012年7月1日


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