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 「一粒の麦は地に落ち死ななければ一粒のままである。だが、死ねば多くの  実を結ぶ」   ヨハネによる福音書12章24節

ソーシャルワーカー 尹基
        社会福祉法人 こころの家族理事長

  新しい年が明けました。
 昨年は本当に忙しい1年でした。堺から大阪、神戸、京都。そして東京へと走り回りました。
 しかし、大きな衝撃が前号のコラムでも触れた東日本大震災です。「梅干が食べたい」という死の床での母の言葉が生んだ「故郷の家」を東京にも、と皆さんと共に誓った翌々日に、私の福祉人生の原点である「孤児」を生み出す大災害が起きたのです。
 豊かな社会を実現した日本において「孤児」という言葉は、使われなくなりました。私が生まれ育った韓国においても、行政用語としては、存在しなくなりました。
 ところが、東日本大震災は「津波孤児」を残したのです。
 母の最後の祈りは「孤児の少ない社会をつくる」ことでした。
 今年、2012年10月31日、母の生誕100年の日の前年に「孤児」という言葉が再び、現実化する悲劇が起きるとは。
 世界に目を転じれば、戦争や災害による孤児や貧困に苦しむ子どもたちが増え続けています。豊かさあふれる社会でも、家庭崩壊などで心に傷を負う子どもたちが増加しています。
 母の活動の地であった韓国・木浦市では、丁鍾得・木浦市長が先頭に立って、母を偲ぶ行事を10月31日に開いてくれます。
 その日は、国連へ向けて「世界孤児の日」制定推進を求める大会も開かれます。母の「最後の願い」を実現するため、日韓両国が力を合わせ、民族、国境を超えた人間愛をしっかり胸に刻む日の制定に向け突き進んでゆきたいと思います。

 2012年1月1日

在日韓国老人ホームを作る会
故郷の家・京都支援の会
木浦共生園