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  ペスタロッチ子ども村

社会福祉法人 こころの家族
            理事長  尹 基

 前回、紹介した「ベルディ憩いの家」に続いてスイス・トローゲンの「ペスタロッチ子ども村」を訪れた。
 ペスタロッチは日本でも有名な児童教育の始祖だが、児童村への訪問もまた、私の夢だった。
 なぜ、ペスタロッチ子ども村に惹かれ、ペスタロッチを尊敬する師と心に決めたのか、自分でも定かではない。神様のお導きだったとしか思えない。
 ただ、子どもたちを「おんぶ」するペスタロッチの写真と、父、尹致浩が、物乞いの子どもたちの顔を洗ってやっている写真に、何か相通じる雰囲気を感じ取ったことが、父への思いとダブったのかも知れない。
 子ども村は、のどやかな田園の丘の上にあり、平和そのものだった。スイス風の住宅が10棟以上あり、一つの家に5、6人の子どもが共に暮らす。しかし、全体に子どもの数は減り、いま、暮しているのは30人ほどという。
 子どもの養育、国際交流、海外援助が活動の中心だが、この子ども村を創設したウォルター・ロベルト・コーティ氏は、ペスタロッチを尊敬した偉大な理想家、哲学者、作家である。こうした実行力のある人物に触れたことは私の財産となった。
 ここでは、子どもの頃から多様性を正しく認識し、積極的に違いを受け入れることを学び、国際人として育てる教育方針が貫かれており、心に響くものがあった。
 ペスタロッチ展示室で、3時間以上も熱心に語ってくれた案内人からも多くのことを教えられたが、帰り際に通訳の人がつぶやいた一言が耳にこびりついて離れない。
 「チューリッヒには4千人の日本人が住んでいますが、みな老後を心配しています」

 2011年10月1日

在日韓国老人ホームを作る会
故郷の家・京都支援の会
木浦共生園