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  福祉の名門を訪ねて

社会福祉法人 こころの家族
            理事長  尹 基

 かねてからの念願だった、イタリアの大作曲家、ヴェルディが創設した「音楽家のための憩いの家」訪問が7月にかなった。
 19世紀末、ミラノに開設された「憩いの家」は、晩年を迎えた音楽家の老人ホームである。ヴェルディの時代に活動した音楽家の老後は、一部を除いて悲惨だったようで、以前よりさまざまな社会貢献をしていたヴェルディが心を痛め、私財を投じて建設した。
 基本的には、老人ホームだが、ホーム内には、150席ほどのパイプオルガンを備えたコンサートホールはじめ、図書室、音楽レッスン室、ピアノ練習室など音楽家のための施設がそろっている。
 私が注目したのは、世界でここだけであろう、そうした専門性からではない。そこに、音楽学校の学生を受け入れ、私の夢みる「老青同居・交流」の場が実現しているからである。
 訪れた時点では、老音楽家60人と16人の音楽学生が「共に生活」しており、かつてのプリマドンナと未来の「椿姫」が、互いに楽しみ、啓発を受けるという、理想に近い生活があった。
 その光景を目の当たりにし、韓国からの留学生と「故郷の家」のお年寄りが、共に暮らす場を作りたいという私の夢への確かな手ごたえを感じた。
 子どもといえば、同時にスイスの「ペスタロッチ子ども村」も訪れたが、それは次の機会にご紹介したい。

 2011年8月1日

在日韓国老人ホームを作る会
故郷の家・京都支援の会
木浦共生園