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 ボランタリズムを育む

社会福祉法人 こころの家族
            理事長  尹 基

 大阪ボランティア協会の岡本榮一先生と牧里毎治先生が、韓国自願奉仕連合会の李鐘均理事長、李大根アカデミー院長をお連れになって、2月に「故郷の家・京都」を訪問されました。
 日本と韓国の、二つの団体は長年、互いに両国を訪問しながら、どうしたら「ボランタリズムを育めるか」というテーマについて、情報交換や研究活動をしてきました。継続して取り組むその姿勢に感動を覚えます。
 韓国のボランティア活動を支える基本について、李院長は2本柱をあげました。ひとつは「弘益人間(ホンイインガン)」。広く人のためになれという、韓国の建国理念でもあります。それと「情(ジョン)」です。
 欧州では教会などが地域福祉センターを設けましたが、そのはるか昔から、韓国にはこの2本柱による「サランバン」という人情文化が地域に根付いていました。サランバンは客間という意味ですが、地域社会の中で、貴賎上下に関係なく、いつも互いを気遣う人情文化を象徴しています。
 どこの国でも同じですが、経済発展は、地域の、人の絆を弱めるマイナス面も伴います。そうした時代には、子どもの頃から良い行いをする習慣をつけさせ、自然にボランティア活動をする精神を育むことが大事です。
 ボランティアは、子どもにとっても、付き添う母親にとっても、いろいろな施設や難病の患者さんなどと接する中で、いつも抱く不満に比べ、自分がいかに幸せな立場にあるのかを再発見する場でもあります。そこから生まれる「市民がつくる福祉社会」は、国家によるお仕着せ福祉よりも、使い勝手が良いに違いありません。
 ボランティアは自分たちへの奉仕でもあり、幸福の発見なのです。


 2011年3月1日


在日韓国老人ホームを作る会
故郷の家・京都支援の会
木浦共生園