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  一生を弱い人の側に立って

社会福祉法人 こころの家族
            理事長  尹 基

 韓国民の敬愛を受けていた金壽煥(キム・スファン)枢機卿の葬儀が2月20日、ソウル・明洞カトリック大聖堂でローマ教皇葬として行われた。
金枢機卿は、韓国の民主化と人権の伸張のために献身した人だった。
故人と最後の別れのために、宗教を超えて40万人もの市民が追慕の行列を作り、KBS(韓国放送公社)が葬儀を生中継したのは、民主化を成し遂げた感謝の表れだったのだろう。
もう会うことのない人を胸の奥に大切にしまい、平安に眠ってくださいとの国民の切なる祈りだった。
 軍事政権に対抗するデモ学生にとって明洞聖堂は最後の避難所だった。金枢機卿は、聖堂に押し入ろうとする警官や軍隊の前に立ちはだかり「私を殺してから入りなさい」と体を張って、学生たちを守った。
 明洞聖堂は民主化の聖地となった。
「互いに愛しあって生きなさい。身に余る愛を受けてきた」。この最後の言葉を残した金枢機卿は美しく生きた人だった。持つもの全てを捧げ、死後も自らの「網膜」を提供した。
死を愛の延長として受け入れた枢機卿の愛と和解の精神を韓国民が追慕した日だった。

2009年3月1日



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